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パラナ州=友好視察団の訪日成果報告=上野団長「百周年の下準備」

ニッケイ新聞 2007年11月02日付け

 パラナ日伯商工会議所(上野アントニオ会頭=団長)主催の第三十五回パラナ友好経済使節団二十一人が十月五日から日本、タイ、中国を視察し、十月二十七日に帰伯した。
 九日には国際協力機構(JICA)を訪問し、パラナ百周年記念事業であるロンドリーナ連邦技術大学への草の根支援五十五万ドルを要請。さらに日本貿易振興会(JETRO)で中南米課担当者と面談し、ローランジャで行われる予定の物産展示会への協力を要請した。
 十日には創価大学を訪問し、翌十一日にはアマード駐日ブラジル大使と百周年の打ち合わせをし、一行は東宮御所で皇太子殿下の接見を受けた。上野団長は「全員と握手をし、お言葉をかけてくださいました」と喜ぶ。まだ、来年ご来伯決定の発表前だった。
 神戸では兵庫県の井戸敏三知事主催の歓迎会に出席。上野団長によれば「井戸知事から、来年ローランジャで行う物産展へ県から友好出展することが発表された」という。
 十二日には、自民党本部を訪れ、日ブラジル会議員連盟の幹事長である河村建夫衆議と面談し、パラナ百周年について説明。十六日には西宮市・ロンドリーナ市友好都市提携三十周年記念式典が同市役所内で行われ、山田知市長ら約五十人が出席、ブラジル側とあわせ約七十人が盛大に祝った。
 パラナ州移民百周年委員長を務めるという上野団長は、八十五歳とは思えない元気な口調で、「有意義な百周年の下準備ができた」と今回の使節団の成果を報告した。

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