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牛・豚肉の輸入目指し=ナンソー 松本社長が視察に

ニッケイ新聞 2012年7月21日付け

 南米産牛・豚肉の輸入を目指し、食肉卸売株式会社ナンソー(本社・千葉県柏市、1992年設立)のシンガポール支社「Southern Field Pte.Ltd」から、松本豊二社長(64、埼玉)が調査のため来伯した。
 世界で食料危機が危ぶまれているが、日本の食料自給率も41%と低い。「世界拠点があればそれを補うことができる」と、同社はシンガポールのほかオーストラリア、中国、韓国など豚肉生産国や法人税の安価な国に拠点を展開してきた。
 日本で年間約1千万トンを消費する豚肉は、うち5割が国内産で主に生食用に利用され、残りの5割は海外産でハム・ソーセージなど加工食品の原料に利用されている。伊藤ハムやプリマハムなど大手に対抗する中小企業のためにも、安価で良質な輸入豚肉は欠かせない。
 松本社長は、すでにアイルランドとシンガポールに拠点を作った実績がある。また当地柔道界で活躍する石井千秋さんと同じ早稲田大学柔道部で交流があったため、それを足がかりに南米に挑むことになった。
 長期的構想は、太平洋—大西洋を結ぶ食料調達拠点を置くこと。現在ブラジルから輸入できるのは鶏肉のみで、豚・牛は輸入禁止品目となっているが、「南米には大きな魅力がある。日本の厳しいスペックに合えば、輸入の可能性がある」と考えている。
 今後は仮の事務所を設け、治安、賃金、労働力の質などを調査し、拠点に相応しい場所の選定を行なうという。松本社長は「年内には結論を出し、1月には活動を始めたい」と意気込んでいる。

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