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日本でも記念切手発行へ=「日伯交流年」を題材に=発行日は来年の移民の日

ニッケイ新聞 2007年11月10日付け

 日本でも記念切手発行へ――。日本郵政グループの郵便事業会社が九日に発表した来年度の記念切手発行計画で、来年、「日伯交流年」の記念切手が発行されることが分かった。発行日は、百周年の移民の日を迎える六月十八日。ブラジル側での発行はすでに決まっており、日伯両国で同じ題材の記念切手が発行されるのは初めてと見られる。
 ブラジル移住、日伯関係の節目に日本で発行された記念切手は、これまでに「ブラジル移住50年」(五八年)、日伯修好百周年(九五年)などがあり、ブラジルでは八八年の移民八十周年に記念切手が発行されている。
 他の国への移住の節目での発行としては、六〇年の「ハワイ官約移住75年」、「メキシコ移住100周年」(九七年)、「日本人ペルー移住100周年」「日本人ボリビア移住100周年」(九九年)などがある。
 今年四月には財務省が、来年三月をめどに「日本ブラジル交流年及び日本人ブラジル移住100周年」の記念硬貨を発行すると発表。これで切手と硬貨の両方が発行されることになる。硬貨の発行予定枚数は四百八十万枚。
 来年発行される記念切手の題材について郵便事業会社は「日本人のブラジル移住百周年を記念した『日本ブラジル交流年』」としており、百周年より交流年が前面に出された格好だ。デザインは今後決めるとしている。
 日本での記念切手発行については、今年五月に訪日した飯星ワルテル連邦下議(伯日議員連盟副会長)が、日本郵政公社の団宏明副総裁に発行を打診した経緯がある。
 このほか、同社では来年、北海道洞爺湖サミットや慶応義塾創立150年記念、日中平和条約30周年など十五種類を発行する計画だ。

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