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南米の農業を視察に=日本の農協組合員ら16人

ニッケイ新聞 2007年11月24日付け

 『日本農業新聞』創刊八十周年を記念して、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンの農業事情の視察などを目的にした「南米農業研修視察団(南條登団長)」の一行が二十二日に着伯、同日午後、あいさつに来社した。
 団員は農協系統の役職員や農家組合員、企業の役職員など十六人で構成。北海道から九州まで日本各地から集まっている。
 一行はサンパウロ市やリオ市内、イグアスーの滝、イタイプー・ダムの見学ほか、バイオエタノール工場やイグアスー移住地、パラグアイ農業総合試験場、ブエノス・アイレスの酪農農家などを訪問する。
 団員の一人で、実兄の佐藤重治さんがサンパウロ州モジ市でビワ栽培をしている奥山京子さん(山形県飽海郡在住)は「十五年ぶりに兄と空港で再会しましたが、元気そうで何より。日本の食材などをお土産に渡しました」と笑顔。初めての訪伯という南條団長はブラジルの印象について「資源大国のイメージが強い」と感想を話した。
 同新聞社は三十八年間にわたり世界各国へ農業視察団の派遣を実施している。視察団一行は今月三十日に帰国する予定。

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