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さらなる日伯交流活性化を=西林総領事USPで講演

ニッケイ新聞 2007年11月30日付け

 西林万寿夫在サンパウロ総領事が十三日午後六時からサンパウロ市の同学部教授会会議室で「最近の日本をめぐる情勢と日本・ブラジル関係」について講演した。サンパウロ大学(USP)法学部創立百八十周年記念事業の一環。約二十五人が、二時間の講演に耳を傾けた。
 最近の日本をめぐる情勢については、世界中で問題になっているテロ対策、日本政府として忘れられない拉致問題、世界中で最も注目を浴びているBRICs、国内の豊かさを表すGDPなど多岐に渡った。
 日伯関係については、来年のブラジル日本移民百周年に触れながら、時間軸にそって日伯関係について話した。様々な農作物の導入、組合の結成などブラジル農業への貢献のほか、六〇~七〇年代のナショナル・プロジェクトなどの歴史を紹介。
 地理的には遠いが、国や民間も日伯の重要性を認めている。例としてデジタルテレビの日本方式採用やエタノール、交番制度導入などを挙げた。
 西林総領事は「日伯交流年を機に、さらなる関係の向上、様々な面での緊密化を目指していきたい」と締め括った。

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