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東西南北

ニッケイ新聞 2007年12月13日付け

 サンパウロ市が屋外広告を制限したことで、地下鉄駅構内や車両の広告が増えた。地下鉄側によると、二〇〇七年の広告収入は昨年比二八%増の一八〇〇万レアルに上る予想。車内テレビの放送内容もテスト期間中は三五%が広告だったという。来年からはトンネル内の広告もお目見えとのこと。地上が寂しくなった分、地下がにぎわっている。
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 十一日にサンパウロ州で行われた教育問題の公開討論会には約一〇〇人が出席。四年に一度行われていた生徒の学習到達度調査を二年ごとにすると、州教育局のパウマ氏。同日のサンパウロ市議会では、初等教育部門の授業時間数を全校で一日五時間とすることに。これに伴い、教師のノルマは月一二〇時間から一八〇時間に増えた。また、日中の授業時間帯が三つから二つに減ることであぶれる生徒を受け入れるため、七〇の学校と二四の教育センターの建設が今年度中に行われる必要がある。教育の質の低下は改善されるか。
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 日曜日に地震の起きたミナス州で余震が続き、カライーバから八キロ離れたヴァルジェン・グランデでも、保健所の壁にひび割れが起きた他、何軒かの家でも問題が起きているという。また、日曜日に死亡したと報じられたジェシアネちゃんは生きており、亡くなったのは双子のジェシケーリちゃん。書類の取り違えとのことだが、母親は、子供を亡くした土地からは離れたいと。
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 八日にロンドニア州で国連の高等弁務官ら五人を人質にしたシンタス・ラルガス族が、十一日、全員を解放した。保護地区でのダイヤも含む天然資源の独占開発等、同族からの要求については、未決着だが、人質への暴行はなかったと弁務官。警察よりも紳士的?

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