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ニッケイ新聞 2008年1月23日付け

 多くの間違いが指摘された「ブラジル日本移民小史」。執筆した醍醐麻沙夫氏は、「数人の移民史に詳しい人に見てもらった。誰もひっかからなかったから、大きな問題ではない」という。「移民史などに関心がない日本の人にそこまで詳しいものはいらない」とも。しかし、移民社会側から正しい歴史を示してこそ、認識も深まるものではないか。このような姿勢の編集責任者で小史を発行した百周年協会の責任も大きい。
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 六月に行なわれる記念式典の内容説明で、百周年協会は詳細の説明を避け、団体の紹介だけに終わった。芸能、式典、パレードの三部に分かれる位置の説明も行なわれなかった。しかし、以前に開かれた会議では大まかに分けていたし、一部、二部の時間もほぼ決まっていた、と関係者は証言している。「式典に関して全て報告する」と関係者は今回の説明会を位置付けていただけに、ほとんど不明の状態の発表で式典が具体化されなかったのが残念だ。

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