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憩の園=地域福祉センター棟上げ式=多目的に使用できる=建設費用まだ足りない=寄付受付け中、名前残す計画

ニッケイ新聞 2008年2月22日付け

 憩の園(救済会経営)敷地内で現在建設が進められている地域福祉センター(Pavilhao Comunitario Chibata Miyakoshi)。憩の園が主催するイベントや年二回開催している老人のための在宅介護講習会(Formacao de Cuidador de Idosos)などの会場に使用できる多目的スペースにする予定だ。十七日に棟上げ式が行われ、徐々に完成がみえてきた。設計担当の相田祐弘救済会第一副会長は「現在六〇~七〇%出来上がっている」と現状説明を行った。
 地域福祉センターは、救済会創立者の一人、宮腰千葉太さんの名前がつけられている。舞台や地下の倉庫、トイレなどを含めた延べ床面積は、千五百平米。
 十七日午前十一時から園内で棟上げ式が行われた。吉岡黎明救済会会長は同式で「現在急ピッチで工事を進めている。完成したらセンター内で体操や運動会が行えるような場所になる。おじいちゃん、おばあちゃん、後一カ月ぐらいでうまく使用できるようにしますから」と早期完成を目指していることを示した。
 続いて、相田第一副会長は棟上げ式について簡単に説明を行い「みなさんの協力でここまでこれた。なるべく早く仕上げたい」とあいさつを行った。あいさつ後、永山恵神父が同センター内に聖水を撒き、清めの儀式を行った。
 記念の餅がまかれ、参加者は餅に飛びついていた。大浦文雄同会理事は「憩の園は必要に応じて増設を行ってきた。これからもコロニアの人たちと歩んでいきたい」と力強く宣言し、乾杯の音頭を取った。
 乾杯後は、シュラスコなどに舌鼓を打ち、サンミゲル・パウリスタ文化協会青年部の太鼓やYOSAKOI、同文協婦人部の傘踊りなどで楽しんだ。
 相田第一副会長は「現在六〇~七〇%出来上がっていて、屋根は三月以内につける予定。NAKの北川(彰久)さんが主催してくれるカラオケ大会は四月開催の予定だが、それまでの完成は難しいかもしれない」と現状の説明を行った。
 同センターの建築予定費用は九十万レアル。現在はその約四〇%しか集まっていない。そのため、現在も寄付の受け付けを行っている。寄付者については、センター入り口の壁に名前を残すことを計画している。詳細問い合わせは救済会(11・3208・7248)まで。

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