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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年2月23日付け

 あってはならない事故が起きた。海自が誇る最新鋭のイージス艦「あたご」(艦長・船渡健一等海佐)が、漁船「清徳丸」と衝突し、漁師2人が行方不明になった事件である。現場は東京港に出入りする船舶が多い過密航路であり、これまでにも幾多の事故を起こしている。今は海上保安本部が原因を調査中であり、詳細は避けたいが、防衛省には厳しい批判が集中している▼確かに防衛省の動きは鈍い。衝突があったの報告が石破防衛大臣に届いたのが2時間近くも掛かったし、「清徳丸」を発見したのも、2分前だったのが実際には12分も前だったことがわかり、防衛省は訂正の発表をしている。こうした業務の杜撰さは是正されるべきだし、国民の批判が高まるのも仕方があるまい。それに―最近の海上自衛隊には、イージス艦の秘密情報漏れで3等海佐が逮捕されるなど不祥事が続いている▼この事件での事情聴取は述べ800人にも及んだが、どうも「重要機密」の感覚が極めて薄い。今回の事件で思い出すのは、やはり東京湾の浦賀水道で起きた1988年の潜水艦「なだしお」と釣舟の第一富士丸の衝突事件である。このときは30人が死亡したが、東京高裁の判決では「相手船を右側に見る側に回避義務がある」とし、潜水艦に責任があるの判決だった▼先に記述したように細かい話は避けるけれども、保安本部の調べだと―イ―ジス艦「あたご」の衝突も、「なだしお」と同じであり、「清徳丸」を右手に見たらしい。と―すれば、「あたご」の責任が問われるだろう。勿論、これからの調査によるのだけれども―。  (遯)

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