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遷都五十年で再開発=中心部を超モダン都電が走る

ニッケイ新聞 2008年3月6日付け

 ブラジリア遷都五十周年を前に、都市革命が起きようとしている。首都を設計したルッシオ・コスタとオスカル・ニーマイヤーは舞台から降りるが、オリジナル・アーキテットは残す。
 新たに登場するのは、クリチーバの設計を担当したジャイメ・レルネル。首都は九億レアルを投じて、モダンな都電を中央部のW3に走らせ、二〇〇九年までに一部開通する。W3は最も古い通りで、一九六〇年は若者の広場であった。
 W3は現在、薄汚い落ちぶれた佇まいを見せている。二〇一〇年は遷都五十周年を祝って、アル―ダ知事が大統領選にDEM(民主党)から立候補する。首都の化粧直しは、大規模に行われる。南北の翼を始め、住宅地である南北のラーゴにも広がる。
 首都中央を走る超近代的な都電は、都中心と衛星都市を結ぶ。沿線は緑と湖で覆われる。設計は、人口二千四百万人と見込んでいる。ニーマイヤー氏は設計図を見て、現在の課題は自動車を減らすことという。

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