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古本市で数千冊大放出=改革進む文協図書館

ニッケイ新聞 2008年3月8日付け

 〇八年までの一貫計画として「本と百年」改革キャンペーンを進めている文協の図書委員会(小森広委員長)は、今年も古本市を十六日午前九時から午後三時まで、文協展示室(図書室階下)にて行う。
 価格は二レアルからで、無料コーナーも設置する予定。文庫本や辞書類も含め、全部で数千冊を放出する見込みだという。同時にビデオ(時代劇、ドラマ、サスペンスなど)一千本も販売される。
 改革キャンペーンを進めている同図書館。JICAシニアボランティアの山本自子(よりこ)さんの働きにより、本のデータベース化やカタログ化などの整理が進んでおり、「使いやすくなった」との声も聞かれるようになった。
 それに加え、三省堂書店(本社・東京都、亀井忠雄代表取締役社長)が創業百二十五周年を記念して、日本語書籍の最新刊など約千五百冊を文協やブラジル各地の図書館に寄贈し、うち九百五十冊が同図書館に入った。その貸し出しも始まっており、改革の成果は着々と上がっているようだ。
 同図書委員会では、古本市を「いい本をたくさんの人に読んでもらうための図書の循環を図った即売会」と位置づけており、読み終わった本の寄付を求めている。たくさん寄贈本がある場合は文協から取りに行くが、そうでなければ古本市当日に持ってくることを呼びかけている。

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