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「こてっちゃん」生産拡大=ブラジル産肉使う

ニッケイ新聞 2008年3月11日付け

 【神戸新聞】食肉加工のエスフーズ(兵庫県西宮市)は、生産・販売を大幅に縮小していた主力商品の牛内蔵肉加工食品「こてっちゃん」を、四月から生産拡大する方針を明らかにした。従来、米国産牛肉でつくっていたが、牛海綿状脳症(BSE)発生後、生産中止に。昨年四月、オーストラリア産で販売を再開したが、新たにブラジル産も使う。
 こてっちゃんは従来、年間一万二千トンを焼き肉店やスーパーなどに販売。米国産牛肉のストップ後は豪州産を使い、二割程度の生産量を確保してきた。今回、ブラジル産を使い、さらに二割程度を上乗せする。
 こてっちゃんは一九八二年に発売。ゆでた牛腸を味付けした商品で、ピーク時には全社の売上高の一割に当たる百億円近い売り上げがあった。
 しかし、二〇〇三年末の米国産牛肉の禁輸に伴い、〇四年五月から販売休止に。米国産牛肉の販売が再開されてからも腸のみの確保は採算面から難しく、米国からの原料調達には至っていない。今後も米国以外の産地を探す。
 現在関西のみで販売しているが、今後も量が不足するため関西限定で販売する。

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