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外務省=「21世紀指導者交流計画」=ブラジル青年24人を招へい

ニッケイ新聞 2008年3月28日付け

 外務省主催による招へいプログラム「21世紀日伯指導者交流計画」が今月四日から十一日まで、日本で実施された。
 百周年・交流年を記念した同プログラムは、参加者が「クールジャパン」として世界的に流行している現代日本文化(「ポップカルチャー」)を通じ、その背景にある日本の社会や歴史、伝統文化などへの理解を深め、今後の日伯関係における人脈を後世することが目的。日伯間の青年交流は、両国有識者による日伯二十一世紀協議会も提言書で触れている。
 今回は、ポップカルチャーや日本語・日本文化普及など、両国交流での活躍が期待されるブラジル人青年二十四人を招へい、期間中、様々なプログラムが実施された。
 主なプログラムは「講義・座談会」「視察訪問」「文化体験」の三種類。
 「講義・座談会」では、浜野保樹東京大学大学院教授による講義「日本ではポップカルチャーを芸術と呼ぶ」、細川周平国際日本文化研究センター副所長による講義「手塚治マンガと戦後日本文化」を受けたほか、DJ Taro氏との座談会「僕らのJ-POP」で、日本のポップカルチャーの魅力やブラジルとの接点などについて意見を交わした。
 「視察訪問」については、アニメ制作「プロダクションI.G.」を訪問し、アニメの歴史、制作過程などについて視察。在日ブラジル人が多く住む群馬県大泉町も訪れ、町関係者と懇談、ブラジル人子弟の多く通う公立中学校などを視察した。このほか、広島の平和記念資料館なども訪れた。
 「文化体験」のうち、武蔵野調理師専門学校で行なわれた日本料理体験では、参加者が実際に刺身、焼き物、揚げ物を調理、盛り付け。このほか、和太鼓グループとの太鼓体験、座禅の体験なども行われた。

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