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ラーモス移住地をミニストロ2人訪問=国防相と斎藤総司令官=若者の日本文化継承を賞賛=巧みな箸づかい=〃山里の日本〃を堪能

ニッケイ新聞 2008年4月15日付け

 「百周年の年にミニストロ(大臣格)を二人もお迎えできて、非常に光栄です」。ネルソン・ジョビン国防大臣、斎藤準一空軍総司令官や空軍高官ら十三人が六日、サンタカタリーナ州ラーモス移住地を訪問した際、同地の日伯文化協会の尾中弘孝会長は、そう感謝した。当日は、移住地総出で歓迎にあたり、日本舞踊や武道、茶道から手作り料理、和梨、柿など〃山里〃ならではの日本文化尽くしの一日を一行はたっぷり堪能した。受け入れに奔走した一人、山本和憲元会長は「国防大臣夫妻は箸を使い慣れている感じでしたね。やっぱりあのクラスの人は違う」と感心しきりの様子だった。
 大臣夫妻、総司令官以外に、ラウル・ジョゼ・ジアス第五空軍ポルト・アレグレ司令官夫妻、州知事代理のオノフレ・サント・アゴスチーニ州議、そのほか空軍将官ら十三人が訪れた。 午前十時に近隣のクリチバーノス空港に到着、すぐに移住地に向かった。七年前に斎藤総司令官が初訪問したときに植樹した雪割り桜のまわりで、十時半から茶道の野点(のだて)を行った。
 十一時から道場で剣道、居合いの模範演武、正午頃に来賓は山桜の植樹をし、会館に移動し、尾中会長が「日本村構想」を説明した。七月に完成する八角堂を中心に、いずれは和室の宿泊施設などの日本的建物を増やす計画だ。
 斎藤総司令官はあいさつの中で、「移住地は小さいが、みなで日本文化を大切にしている珍しいところだ。若い人が日本文化を継承しているところが特に素晴らしい」と賞賛した。
 移住地からは毎年、特産の和梨を贈っている。総司令官からその一つをプレゼントされた国防大臣はその味を気に入り、「ぜひとも産地を訪れたい」と自ら希望し、今回実現した。
 昼食では、ジンギスカン風味付けの焼き肉のほか、移住地の一品持ち寄りで巻きずし、おいなり、おこわ飯などの日本食が並び、フォークと箸が用意されていたが、大臣ら来賓の大半は箸を使って食べていた。デザートは特産と和梨と柿で、国防大臣は「美味しい」を連発していた。
 婦人部は浴衣や着物姿で四曲の日本舞踊を披露、最後に行われた餅つきでは、来賓全員にも参加してもらい、国防大臣も「ファンタスチコ」(素晴らしい)と喜んでいた。
 最後に長崎平和の鐘公園を視察し、三時には同空港から帰った。桃源郷ならぬ〃梨源郷〃での精一杯のもてなしに、一行は満足した様子だった。

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