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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年5月15日付け

 サンパウロ市の百周年式典にどうやったら入場できるかが明らかにならない。何度もこの問題を取り上げているが一向にはっきりしない。式典までわずか四十日。どうして「いつどこで入場券配布を開始する」という大枠すら広報できないのか▼この状態が続くと一般からの疑問は膨れあがるばかりで、あちこちで「本当に大丈夫なのか」という声を聞くようになった。百人単位で日本から慶祝団をよぶ旅行社など、百年祭を盛り上げるべく前々から準備している人たちほどこの問題に足を引っ張られている▼この段階になって「お願いしたが手伝ってくれる人がいない」などと、周りのせいにする協会内部の声も聞くが本末転倒だ。「みんなが手伝わない」とすれば、「今までみんなの声を聞いてこなかった」結果ではないか▼〇五年、〇七年と二回の文協会長選挙は、文協のトップが百周年の理事長になると言う意味で、実質的に百年祭を争点として戦った。立派にやりきる自信があったから立候補したはず。今のままでは「選挙民を裏切っている」といってもいい。トップである百周年協会の上原幸啓理事長はそれを肝に銘じるべきだ▼華やかな舞台であいさつするために理事長になったわけではないはずだ。晴れの場であいさつする以外、すっかり姿を見なくなったとの声も聞くが…▼〇五年の選挙で上原氏は百周年への抱負として「皆の意見を聞いて考えていくべき。一人一人の考えがあるが、仲良く話して譲り合っていけば、立派な式典ができると思う」ともっともなことを語っていたが、本当に耳を傾けてきたか。いまリーダーシップを発揮しないでいつするのだろう。(深)

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