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「やはり生まれ故郷がいい」=森さん2度目の個展を=来年9月、大作40点世に問う

ニッケイ新聞 2008年5月16日付け

 昨年八月から九月にかけてイビラプエラ公園内で個展を開催した、武蔵野美術大学の講師森一浩さん(58)が、〇九年八月にクリチーバで開催予定の個展会場の下見と、出展する作品の創作活動のため、さきごろ来伯していた。
 森さんはブラジル生まれで、五歳で日本へ行き、過去二十回ほどブラジルを訪れている。「ブラジルで制作するのは、日本では感じられないものを感じられるから」と説明する。
 自分の芸術家のスタイルを「半抽象画」と表現する森さん。かつてブラジルでは、デコ画廊やピナコテッカなどで共同展覧会を開催した経験をもつ。ブラジルでの展覧会には、ブラジルの作品を出展する。
 「空気が違うために、意識の開放があり、生の部分が描きやすい。韓国やロサンゼルスなどで展覧会を開催したが、生まれ故郷のブラジルが一番良い」と嬉しそうに話す。
 展示作品数は、四十点を目標にしている。作品は、三メートル半が大半で、大きいものは十メートルを超えるものもある。今回は、三月十六日に来伯、五月一日に帰国した。

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