ホーム | 日系社会ニュース | 南マ州=プチネリ知事が沖縄訪問=百周年機にさらなる交流を

南マ州=プチネリ知事が沖縄訪問=百周年機にさらなる交流を

ニッケイ新聞 2008年5月29日付け

 【沖縄タイムス】沖縄県と姉妹提携する南マット・グロッソ州のアンドレ・プチネリ知事らの訪問団が二十五日、沖縄を訪れた。同州知事が沖縄訪問は一九八六年に姉妹提携を結んで以来初めて。
 訪問団は知事夫妻のほか、地元の州議会議員や観光団体、企業関係者ら二十六人。
 二十五日午前、中部国際空港経由で那覇空港に到着すると、県職員や沖縄ブラジル協会の関係者が「ようこそ沖縄へ」とポルトガル語で書かれた横断幕やブラジル国旗を掲げて出迎えた。プチネリ知事は「文化、社会、経済的に交流を深められることに感謝したい。今後も毎年、沖縄県と交流を進めていくことを願っています」と語った。
 同日午後、名護市内で県や北部市町村会などによる歓迎レセプションがあり、同会会長の儀武剛金武町長は「ブラジルの大地に夢を託した移住の歴史は百年を超え、友好関係に大きな功績を残した。今後とも県人関係者にご支援を賜りたい」と乾杯のあいさつ。プチネリ知事は、北部十二市町村に一冊ずつ、同州の写真集を寄贈した。
 プチネリ知事らは二十六日、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、今後の交流促進について意見交換した。プチネリ知事は「沖縄との文化、社会、経済関係の活性化に期待している。日系社会といい関係も築かれている」とあいさつ。仲井真知事らに同州の写真集などを贈った。
 仲井真知事は「かつて沖縄はいろいろな国との橋渡し役をしていた。それが沖縄の精神です」と「万国津梁之鐘」の由来を説明。今後の交流を約束した。
 訪問団は二日間滞在、ブラジル石油公社が買収した西原町の南西石油や観光施設などを視察した。

image_print