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ブラジル神社事情の取材に=専門紙が百周年企画で

ニッケイ新聞 2008年6月7日付け

 神社本庁の機関誌、神社新報社=本社・東京都=の取締役総務部長、前田孝和さん(58、宮崎県出身)がブラジル神社事情の調査のために五月二十九日に来伯し、南米神宮の宮司、逢坂和男さんに伴われて来社した。
 前田さんは、「移民百周年の企画として、できる限り見て回り報じたい」と意気込む。
 実は十八年前、米国ハワイの神社を調べた延長で、一カ月間ブラジルにも滞在して調査、詳細な当時のリストを作成している。そこからどの程度変わったか、今回の取材で明らかにしていく。記事は七月初旬までには出される予定。
 「海外神社の調査はライフワーク」という前田さん。ハワイに関しては著作も発表する専門家。戦前には六十も社があったが、現在では七社(神主六人)に減っているという。
 ブラジルの神社事情に関し、「戦前は風当たりが強く、広まったのは五〇年代以降では」という。
 同新報は週一回発行で、発行部数五万部。創刊は一九四六年七月八日で、敢えて旧字体の漢字を使い続けるこだわりの紙面作りをしている。

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