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ドウラードス=「片山利宣通り」改修式=市が約15万レをかけて

ニッケイ新聞 2008年6月20日付け

 【ドウラードス発、坂上貴信記者】南麻州日伯文化連合会(小野享右会長)の百周年事業の一環で、ドウラードス市役所主催の「片山利宣通り」(アヴェニーダ・トシノブ・カタヤマ)の改修工事のお披露目式が、十四日午後四時から同通りで行われた。
 同通りは、以前車の駐車場だったものを改修した。本来は四区画を日本的なものにする予定だったが、改修工事には使用できないとのことで、一区画のみの約百メートルになった。
 近辺を日本的なものにするために、ドウラードス日伯文化協会を日本風に色を塗り、日本移民九十周年を記念して建設された二つの鳥居も色が塗られた。
 同改修に関する費用は約十五万レアルで、全ての費用は同市役所が負担した。〇七年からプロジェクトが計画されていて、三、四カ月かけて完成を迎えた。
 小野会長は「今の形になったことによって、日系人の力を表すことができる」と今回の改修工事を喜んだ。「ブラジル社会から尊敬されるような状況になってもらいたい。憩の場所になってほしい」と期待を込めた。
 改修式の式典は、十四日午後四時から同通りで行われ、関係者百人以上が訪れた。
 日伯両国歌吹奏の後のあいさつが行われた。ジョゼ・ラエルテ・セシリオ・テティラ・ドウラードス市長は、広場が完成されたことを喜びながら「訪問者や生徒たちなど多くの人に訪れてほしい」と語った。また、日本移民に労いの言葉をかけ「ヴィヴァ日本、ヴィヴァブラジル、ヴィヴァ日本移民百周年」と喜びながら締め括った。
 その他に、ムエイロ・ザウイチ南麻州副知事、大坪明州議員、石井エリアス・ドウラードス市議会議員、小野会長の代理で埒清同連合会副会長、たちもあいさつを行った。
 あいさつが終わった後に、小野会長からジョゼ市長に二本の刀が贈られた。最後には来賓一同で、「ブラジル日本移民百周年記念碑」の序幕式が行われた。

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