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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年6月24日付け

 世界には島をいっぱい持つ国がある。ギリシャ語の「インドス」と「ネソス」という二つの単語からなる「東インドの島々」のインドネシアが一番で17600の島々を誇る。次いでフィリピンが7100の島。そして―6852も島を持つ日本は恐らく3番目になるのではないか。最北端は択捉島で最南端は沖ノ島と列島は大小の島に取り囲まれている▼日本の国土面積は小さいけれども、島々の海岸線からの経済水域で見ると大きい。この海の面積は国土の10倍を越えるので約370万K㎡にもなる。この水域の漁業と鉱物資源は他国を排除して利用できる権利なのだから日本にとっては「大資源」である。あの東京の彼方にある沖の島は、満潮になると海上に突き出ている岩礁が沈下の恐れもあるとかで工事で海からの浸水を防止している▼それもこれも「領海水域」のためであり、石原慎太郎知事は、この島で海流を活用した発電所を建設できないか?と検討しているそうだ。こうしたことから日本は島々を大切にし、北方領土の返還を求めロシアと折衝しているが、なかなか埒が明かない。韓国とは竹島があり島根県議会は「竹島は我が県のもの」と宣言。だが―これも韓国が実力支配しているのが現状。尖閣諸島は、70年代になると中国と台湾が「わが領土」と騒ぐ▼台湾の馬英九総統に到っては、領海侵犯した遊漁船が巡視船と衝突し沈没したのは、日本が悪いと謝罪と賠償を求め、挙句の果てに武装船など10隻で日本領海内に入ってきた。真に傲慢。あの島が日本領土なのは国際法も認めている、お詫びは貴国であろうに。(遯)

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