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ニッケイ新聞 2008年6月25日付け

 フォーリャ・デ・ロンドリーナ紙二十四日付けによれば、皇太子さまは二十三日午前、パラナ州のマリンガ空港で、再び「quebrou o protoco lo」(儀礼を破った)という。同州の警備担当官はもちろん、先導した白バイ隊にまであいさつをされたという。同紙の取材に答えた佐藤宗一在クリチーバ総領事は「これもすべてロンドリーナ、ローランジア、マリンガでご覧になったことに好感を持たれたからでは」とし、同州での歓迎が功を奏したことを認めた。まず通常ではありえないこと、といって間違いないだろう。
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 二十日にカルモ公園で行なわれた百周年記念モニュメントの落成式。会場を訪れた赤木政敏さん(77)は、皇太子さまが目の前を通られた際に「おつかれさまです」と気持ちを伝えると、皇太子さまが立ち止まられた。皇太子さまは赤木さんに声をかけられたが、「何をおっしゃったのかは聞き取れなかった」と赤木さん。残念そうな様子を見せながらも、「こんな名誉なことはありません」と話していた。
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 一世の高齢者らに、神戸や航海中の思い出を懐かしく振り返ってもらおうと、ブラジルで配られた「神戸の水」(六甲のおいしい水)は好評だったようだ。パラナ・ローランジアの記念式典を主催した関係者によれば、水が入ったペットボトルをもらったある日本人男性は「日本の水だ!」と感激し、美味しそうに口にしたそう。

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