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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年6月27日付け

 各地で行なわれた百周年式祭典は、皇太子殿下をお迎えすることで最高潮に達した。今年に入り百周年・日系社会を報道してきたブラジルメディアも大きく取り上げた。
 「今回の訪問が日伯友好に役立てば」というお言葉の通り、『日本移民百周年』がさらに認知されたことは間違いないし、コロニアのみならずブラジル社会の歓迎ムードを嬉しく感じた。
 ただ、本末転倒になってはいけないと思う。この百周年の主役はあくまでも移民一世であり、これからの日系社会だ。
 〃コロニア新世紀〃を皇太子殿下、ブラジル社会とともに百周年を祝えたのことは、喜ばしいことに違いない。
 しかし、大小問わず記念事業は続くし、浮かれることなく日々を過ごす日系人が大半だろう。
 皇太子殿下が帰途に着かれたことで宴が終わったような気がしていた自分を戒めた。 (剛)

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