日本財団＝訪日留学生への奨学金＝７月末まで希望者募集

ニッケイ新聞　２００８年７月９日付け

　日伯間の理解促進や、地域社会の発展に貢献するための具体的な計画や夢を持つ若い日系人に対し、その実現のために日本留学の機会を与える奨学金プログラム、日本財団の日系スカラーシップ（奨学金）の募集が七月三十一日まで行われている。
　資格要件は《１》日系人であること（国籍、学歴、訪日経験不問）、《２》年齢（原則として十八～三十五歳まで）、《３》海外日系団体の推薦を得たもの、《４》専門的な技術を身につけ、帰国後に居住国で活躍する夢を持つ者、《５》留学経験を活かして両国の架け橋となる希望を持つ者、《６》留学生の自主的な活動、社会貢献活動に主体的に参加できる者。
　対象国は中南米地域で、募集人数は五人ていど。一次選考（書類）は九月上旬、二次選考（面接）は十月上旬、最終合否決定は十月末。
　留学先は、本人が選択し入学交渉を行うこと。日本語学校の場合は、日本財団の指定による。
　留学生には、《１》往復航空運賃、《２》受験料、入学金、授業料、教材費など学校に支払う経費実費、《３》生活費（月十三万円）、住居費実費（上限五万円）、敷金・礼金（上限二万円）、通学定期代、医療保険などが支給される。
　留学期間は最長五年間だが、留学生の行いが制度の精神に反すると事務局によって判断された場合は、奨学金の支給を中止することもある。
　日本語能力は、留学先での講義や日常生活に支障がないレベルが必要。
　希望者は、「応募履歴書」「作文」など八種類の必要書類を七月三十一日までに送付すること。送り先は、郵便番号２３１―０００１　神奈川県横浜市中区新港２―３―１　財団法人海外日系人協会「日系スカラーシップ係。問い合わせ（横浜＝０４５・６６３・３２５８、ＦＡＸ＝０４５・２１１・１７８１）、メール（saitran@jadesas.or.jp）まで。