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きょうから県連日本祭=44県人会が食で出店=〃お国自慢〃楽しんで

ニッケイ新聞 2008年7月18日付け

 第十一回目を迎えるブラジル日本都道府県人会連合会主催「フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭、加藤恵久実行委員長)」が、きょう十八日から二十日までの三日間、イミグランテス展示場(Rod.dos Imigrantes,Km 1.5)で開かれる。移民九十周年を祝った九八年、郷土食・郷土芸能の紹介を目的に始まった日本祭。十年を経てラテンアメリカを代表する日本文化イベントに成長した。日本文化紹介もさることながら、来場者の楽しみは、なんといっても各県自慢の郷土食。今年は四十四県人会が自慢の郷土食を振舞い、来場者を楽しませる。
 北海道・東北地方では、北海道の焼きニシン、北海ちらし、青森のりんご製品、秋田のきりたんぽ、岩手の盛岡冷麺、山形のシソ巻き、宮城の牛タンそば、牛タン弁当、はらこめしなど。
 今年初めて出品される岩手の盛岡冷麺は、キムチを使ったピリッと辛いスープが特徴。スープは日本から取り寄せている。今回初めて作るために、三百食用意し、十レアルで販売する。また、三陸わかめうどんは、八レアルで六百食用意している。
 秋田は、きりたんぽを三百本用意、一杯十レアルで販売する。レイ・セッカの影響で酒類の販売が危ぶまれたが、指定された場所で販売する。郷土の酒高清水を使ったサケピリーニャのほか、一升ビンを六十五レアルで、小ビンを三十レアルでそれぞれ販売する。
 関東地方は栃木のギョウザ、茨城の茨城風レンコンパステル、東京の雷やきそばなど。
 中部地方は、新潟の餅、笹だんご、越後うどん、石川の三色おはぎ、長野の野沢菜、山梨のほうとう、静岡の鰻、新茶、岐阜の朴葉寿司、愛知の味噌串カツ、福井の越前おろしそばなど。
 静岡の鰻の蒲焼は、今年も五百~六百食を用意する。鰻を会場で焼いて、ご飯の上に乗せて、丼として販売する。一食二十五レアルと高価だが、味は県人会の折り紙つき。また、新茶を一杯五十センターボで販売する。
 今年初参加の岐阜は、岐阜の名物朴葉寿司を千二百食用意。チラシ寿司を母県から持ってきた朴葉で巻いて、独特な味と香りを楽しめるようになっている。お弁当と朴葉寿司単品の形で販売するが、値段は未定。
 近畿地方は、京都のみたらしダンゴ、滋賀のシジミ炊き込みご飯、兵庫のたこやき、奈良の柿の葉寿司、和歌山の関西風お好み焼きなど。
 滋賀のシジミ炊き込みご飯は、三百食用意。四・五〇レアルで販売する。また、今年初取り組みの関西風串カツは二千四百本で、トンカツソースと味噌入りマヨネーズの二種類用意し、一本三レアルで販売。
 中国・四国地方は鳥取の大山おこわ、岡山のきび団子、広島の広島風お好み焼き、香川の讃岐うどん、徳島の徳島ラーメン、高知のカツオのたたき、土佐餅入りうどんなど。
 徳島は、日本から取り寄せた徳島ラーメンを販売。小さめのお椀で、一杯五レアルの予定で、三百食を用意。ワカメなどを乗せた独特の御当地ラーメンだ。また、徳島のワカメや味付け海苔などの海産物を販売する。
 九州地方は福岡の博多ラーメン、千鳥万十、長崎の長崎うどん、熊本のからしれんこん、太平燕、イキナリダゴ、大分のだんご汁、トリメシ、鹿児島のかるかん饅頭、薩摩揚げ、さつま汁、沖縄の沖縄ソバ、サーターアンタギーなど。
 このほか、希望の家、こどものその、やすらぎホーム、憩の園、カルモさくらの会、援協あおぞら、弓場農場なども出店する。
     ◎
 十八日は正午から午後九時、十九日は午前十時から午後九時、二十日は午前十時から午後八時まで開催。入場料は五レアル(六十五歳以上、八歳以下は無料)。駐車場は十八レアル。
 期間中は地下鉄サンジューダス駅、ジャバクアラ駅から無料のシャトルバスが運行する。

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