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大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年7月19日付け

 声優(dublador)というのは、アニメや映画の吹き替えをする俳優のことだが、かなり不満がたまっているようだ。先週末サンパウロ市で行われたアニメイベントで、声優らが待遇改善を訴える異例のアピールをしたとYAHOOサイトが報じている。「声優養成教室を卒業したばかりのアマチュアを使って、プロをキチンと待遇していない」とし、ひどい場合は「二十秒吹き替えて一レアル」というケースもあるとか。「アマチュアリズムが吹き替え業界を滅ぼす」とも。一見、華やかそうにみえるアニメや映画業界も一皮むけば…。
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 国際交流基金日本文化センターの「いつでもシネマ(Sempre Cinema)」で二十二日から九月まで、一九九〇年代の日本映画を上映する。上映日程は次の通り(上映開始時間は火曜日が午後七時半、木曜日が午後三時)。「僕らは皆生きている(九三年)」=二十二、二十四日。「きらきらひかる(九二年)」=八月十二、十四日。「釣りバカ日誌スペシャル(九四年)」=八月二十六、二十八日、「虹をつかむ男(九六年)」=九月九、十一日。「誘拐(九七年)」=九月二十三、二十五日。入場無料、百席、ポ語字幕。
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 旅行情報サイト「トラベルビジョン」によれば、日本の中部国際空港(愛知県)で十九日から二十七日まで、「ブラジルフェスタ in セントレア」が開かれる。多くの在日ブラジル人が暮らす東海地方にある同空港が、旅客にブラジルを身近に感じてもらおうと企画したもの。期間中はボサノバの演奏が行なわれるほか、プロフットサルチームのブラジル人選手やサンバチームなども登場。会場ではアイルトン・セナのF1レースマシンも展示されるという。「やはり『ブラジル=サッカー、サンバ』か」という気もするが。

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