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日本語センター=21期養成講座が終了=実り多かった半年間

ニッケイ新聞 2008年7月25日付け

 ブラジル日本語センター(谷広海理事長)が二月から実施していた「第二十一期日本語教師養成講座」の閉講式が十二日、同センターで行なわれた。今回はゴイアス州やサンパウロ州内から十六人が参加した。
 同講座は、現在または将来日本語教師としての職を希望している人たちが対象。今年二月に二週間の講義を受け、五回の通信講座(宿題や教案作りなど)を経て、今回六月三十日から約二週間、模擬授業や実習を行った。
 今回から、終了試験と模擬授業を導入。十二日午前に総括が行なわれ、参加者が半年に及ぶ講座の感想を述べた。
 〇七年から日本語教師をしている安部けいこさん(22、三世)は「今まで助詞の説明が、きちんと生徒にできていなかった。自分の立場にあわせて、分かるようになった。この経験を現場で生かしていきたい」と力強く語った。
 教師を始めて三年の宮田セリア真由美さんは「この半年間は、本当に長かった。教壇に立っているからこそ、分かることが多かった。感想文を書いてみるとかなり難しかった」と感想を語っていた。
 続いて行われた閉講式で、佐藤吉洸副理事長はあいさつで、「みなさんは、自信と希望に満ちた表情をしている。大空に飛び立つ素晴らしい先生になってほしい」と受講生を激励した。
 講師を代表して鶴田広子さんは、自身が十八期生として同講座を受講したことを紹介。「今回学んだことを生かして、良い先生になってください」と激励した。
 続いて、受講生一人一人に対して終了書が手渡され、壮ロベルタるみさん(19、三世)が受講生を代表して講師に謝辞を述べた。半年の講座を終えた受講生たちはそれぞれ、喜びの表情を浮かべていた。

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