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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年7月30日付け

 日本の文部科学省がこのほど、日本で暮らす外国人子弟について、小学校を卒業していなくても中学校への入学を認める方針を固めたという。産経新聞や教育関連サイトなどで報じられている。
 外国人学校からの編入希望者や、経済的な理由で小学校に通えなかった子に義務教育の機会を保証するのが狙いという。
 デカセギ開始から約二十年。在日ブラジル人三世が生まれる時代になりつつある。その間には、親の転居や不規則な日本滞在などの事情で十分に義務教育を受けられなかった子もいたはずだ。
 愛知県のように、独自に外国人子弟の日本語学習支援を打ち出すところも出てきた。長期滞在・定住化の流れが国・自治体を動かし始めている。
 教育施策の結果を見るには、十年単位の時間が必要だと思う。十年、二十年後、三世、四世の子供たちはどのような環境にいるだろうか。(ま)

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