コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２００８年７月３１日付け

　今年、憩の園が開園五十周年を迎え、二十七日に五十周年式典が催された。節目を記念し、新設された「宮腰千葉太多目的ホール」と「憩の園資料室」の落成式も行われた。
　同園の開園当初は、六十歳代の比較的元気なお年寄りが入園していて、野菜作りやスポーツを楽しむ人たちが大半だったそうだ。しかし、近年では、介護を必要とする人たちが多く、新規の入園者の年齢も年々上昇しているのが現状だ。
　そのため、約九十人の入居者の内、式典に参加していたお年寄りの姿はごく僅かしか確認できなかった。しかも、大半が車椅子だった。
　五十周年という節目の年を迎え、新しい施設も完成した。高齢化が進み、ポ語が苦手な高齢の一世たちには必要不可欠な施設になっていることは間違いない。記念すべき年を境に、益々の発展を期待したい。（貴）