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夏の甲子園=初の〃ブラジル対決〃=青森山田が本庄一下す

ニッケイ新聞 2008年8月12日付け

 開催中の第九十回全国高校野球選手権(夏の甲子園)で十一日、共にブラジル人選手を擁する青森山田高校(青森)と本庄一高校(北埼玉)が二回戦で対戦し、青森山田が四対〇で本庄一を破り三回戦進出を決めた。
 幼少時に親と訪日し、日本で育った曲尾マイケ選手(二年)が所属する青森山田高と、ブラジルから留学した伊藤ディエゴ、奥田ペドロ両選手(ともに二年)が所属する本庄一高。奥田選手が一回戦で劇的なサヨナラホームランを打ったこともあり、初の〃ブラジル対決〃としてメディアの注目度も高かった。
 日本からの報道によれば、試合は六回、本庄一のエラーで青森山田が先制点。その後八、九回にも加点した。三番の曲尾選手は八回に犠牲フライを放ち、チーム二点目に貢献した。
 春夏通じて甲子園初出場の本庄一は、三番奥田選手の二安打を含み計六安打を放ったが、得点することはできなかった。九回に登板した伊藤は、失策がらみで二失点だった。
 青森山田はベスト16に進出。ベスト8に入れば、曲尾選手が今月来伯する高校野球ブラジル選抜に選ばれる可能性も出てくる。伊藤、奥田の両選手は試合後の取材に対し、「新チームでたくさん練習してまた帰ってきたい」と答えた。

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