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〃102歳児〃曻地さん着聖=5度目の世界一周講演旅行=昨年の約束果たし再来伯=16日に誕生日会も

ニッケイ新聞 2008年8月14日付け

 幼児教育や障害児教育の草分けとして知られ、四年連続となる世界一周講演旅行を行っている〃百二歳児〃こと、曻地三郎さん(しいのみ学園園長、福岡市在住、101)が十二日、昨年に続いてブラジルを訪れた。滞在中はサンパウロ市内の四カ所(十六日に宮城県人会)で講演するほか、百二歳を迎える十六日は誕生日会も予定されている。
 曻地さんは、昨年八月に初来伯講演をした際にコロニアの人たちと結んだ「また来年必ず戻ってくる」との約束を果たすために再来伯。十三日午後に開かれた会見で、「去年大歓迎を受け嬉しかった。今年もよろしく」と話し、同講演のために半年間勉強したポルトガル語を披露した。
 このたびは、百周年記念講演「心の教育」と題し、「三歳が人生の勝負どころ」という八十三年の教育経験から生まれた独自の理論や、長生きの秘訣などを話す。自身が考え出した寝たきりが治るという棒体操や、いらない物で作るおもちゃも披露する予定。
 ブラジルの有名大学で日系人学生の割合が多いことなどを挙げ、「コロニアの人達がどのような教育をしてきたかを知りたい」と話す。十四日にはUSP教育学部での講演、ディスカッションも予定に組み込んでいる。
 今回の世界一周講演旅行は、八月五日に日本を出発、NY、カナダのトロントで講演した。「こんな百一歳見たことない」と反響が大きかったという。ブラジルの後は、ヨーロッパやアフリカをまわり、九月初めに帰国の予定。

 【今後の予定】◎講演=十六日午後一時から宮城県人会会館(ファグンデス街152)。先着順、入場無料。◎同日午後七時から誕生日会。会場はリベルダーデ区のニッケイ・パラセ・ホテル。参加費五十レアル。申し込みは援協広報担当の川守田さん(電話=11・3385・6607)まで。

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