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日本の確定申告手続き=CIATEがポ語冊子作成

ニッケイ新聞 2008年8月30日付け

 CIATE(国外就労者情報援護センター、二宮正人理事長)はこのほど、デカセギのブラジル人を対象に、確定申告の手続きに関するマニュアル冊子(〇八年・〇九年度版)を作成した。ポ語版で約三十ページ。
 案内に来社したCIATEの佐倉輝彦専務理事によれば、ブラジルの税務署に所定の手続きをせずにデカセギに行き、帰伯後、日本で働いた期間の所得税を請求されている人が多い。そのため「日本とブラジルで二重納税している」ことが相当数あるという。
 マニュアルは質疑応答形式にまとめ、一つずつわかりやすく手続きの手順を紹介した。ブラジルの税務署に申請しないまま、現在日本で就労しているデカセギにも役立てもらおうと、日本の関係機関を通じた手続き方法も掲載している。
 CIATEでは、文協ビル二階の事務所で九月六日午後二時から五時まで、税務関係の専門家の高原テルユキさんを招いて、デカセギのための合同研修会を開催。二宮理事長による日本の労働法に関する説明もある。このマニュアルはその際に配布される予定。
 佐倉専務理事は「親戚や子どもなどで、これからデカセギに行く人たちにぜひ紹介して頂きたい」と話している。マニュアルや研修会に関する問い合わせは、CIATE(電話11・3207・9014)まで。

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