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東京農大=百周年で同期生が来伯=在伯OBと交流深める

ニッケイ新聞 2008年9月30日付け

 一九六二年(昭和三十七年)に東京農業大学を卒業した同期生がブラジルで顔を会わせた。百周年を記念した今年、ブラジル農大会の大島正敬会長、沖眞一副会長の同期生、中川清一さん(68、三重)、溝上勝さん(69、長崎)、山本健一郎さん(68、山口)、土屋侑一さん(68、熊本)が来伯。一行は各地を観光したほか、同大学の卒業生と交流を深めた。
 このたび来伯した四人は、大島会長や沖副会長が訪日する度に顔を会わすほどの仲。
 今回は、百周年の記念と、アメリカ大陸に在住している同大学校友会と親善を深めるために訪れた。六日から十八日まで滞在して旧友と親交を深め、各地を観光、見学。十九日から二十三日までカナダ・バンクーバーで開催された校友会世界大会にも出席した。
 初めての来伯という土屋さんは、「日本にいると、遠いブラジルのことは新聞や聞いたものでしかなかった。想像していたものとは異なっていた」と第一印象を語り「校友会の人たちが非常に親しみを持っていて、絆が深く、私が忘れている素晴らしいものがあった」と振り返った。
 山本さんは同大学の元農業技術移民。ブラジルで実習を行うために一九六一年から約四年間滞在していたが、実家を継ぐために帰国した。今回が四回目のブラジル訪問。「道路が良くなって、良い車が走っている」と昔と比較していた。
 今回の団長を務める中川さんは、三度目のブラジル。「一度ブラジルを見に来いって言われて訪れたのが始まり」と説明し、「ブラジルはジャングルで鰐や毒蛇などしかいないイメージだったが、住環境が素晴らしくなってきた」と感想を語った。
 溝口さんは「日進月歩とはよく言ったもの。どのように生活しているのか気になる」と話していた。

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