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東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月11日付け

 サンパウロ州海岸部で処理されている下水は三〇%以下で、未処理のまま川や海に流れ込む下水による水質汚染が深刻。岩塩下の石油採掘が本格化すればさらに深刻化する海洋保全のため、九日にサンパウロ州政府が、漁場回復のために漁を制限など、海岸線ほぼ全域を含む環境保全計画公表。海岸沿いの森林保護も願いたいものだ。
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 子供の日直前の九日、連邦直轄区で子供の日を祝うため公園に行った私立校生徒ら九〇人が、昼食による食中毒。二つの病院で診察を受けた生徒の中には入院した生徒も出たが、昼食メニューは鶏の見込みと豚の腸詰、マヨネーズサラダ。どれが原因となったかは不明だが、せっかくの祝いの遠足がとんでもない結末となってしまった。
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 殺人鬼と化した人物が「マニアコ(マニア)」と称される例が続くが、南マット・グロッソ州リオ・ブリリャンテで九日に「十字架のマニアコ」逮捕。死者の両腕を広げて足を組ませ、十字架の形で放置したことからついた渾名で、七月に男性、八月に女性、十月七日には少女を殺した犯人は一六歳。一九九八年サンパウロ市の「公園のマニアコ」を崇拝し、彼以上の人数の殺害が目標だった。夜になると殺意を感じるという二重人格で、自宅には事件を報じた新聞や被害者の所持品が保管されていた。犯罪の低年齢化も気を重くさせる。
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 南リオ・グランデ州サンタマリアで九日、電柱に絡まって動けなくなった、ジョアン・デ・バロス(泥で巣を作る鳥の一種)のヒナを住民が見つけて消防に通報。電力会社の職員らも見守る中で救出作業が行なわれ、無事救出のヒナは、子供の求めに応じた通報者の家庭で飼育されることになったという。

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