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希望の家=緑の祭典3万人の賑わい=初のサンパウロ市開催 大成功

ニッケイ新聞 2008年10月16日付け

 希望の家福祉協会(木多喜八郎理事長)は十一、十二日の両日、サンパウロ市のメモリアル・ダ・アメリカ・ラチーナで「第三十回緑の祭典」を開催した。初のサンパウロ市開催となった今年は、二日間で昨年を上回る約三万人が来場するにぎわいを見せた。
 昨年まで同祭典は、イタクアセツーバの同施設で開催してきたが、今年からは約二倍の広さになった同所に移動して開催された。
 同会の運営資金調達のために始まった同祭典。当初は野菜や花弁などを中心に販売していたことから「緑の祭典」と呼ばれている。売上げは全て同会に寄付されている。
 現在では、約四十カ所の食ブースが店を構え舞台では様々なショーが開催されている。同祭典の目玉でもある歌手のジャイール・ロドリゲス、ルシアーナ・メロ、ジャイール・オリベイラ一家は三年目の参加。また、舞台裏は約二千人のボランティアが支えている。
 毎年、春の訪れを感じる九月に開催されていたが、今年は場所の問題で十月に開催された。
 十二日正午ごろから行なわれた開会式は、同協会の合唱団の日伯両国歌斉唱で始まり、木多理事長、石井ウイリアン実行委員長、山下譲二文協副会長、飯星ワルテル下議などがあいさつした。その他、吉岡黎明救済会理事長、長友契蔵県連副会長、岡本ルイスこどものその理事長、ウイリアム・ウー下議など多数の来賓が出席した。
 木多理事長は「十年ほど前までは、同じことの繰り返しだったのが、若い理事たちが中心になってショーなどを開催するようになり、多くの人が来場するようになった」と嬉しそうに話し、「場所を変えたことによって、交通の便もよく成功だったのではないだろうか。満足している」と納得した様子で感想を語った。

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