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「感動を分かち合いたい」=初来伯の歌手・谷本さん=コロニアにメッセージ=26日に文協公演

ニッケイ新聞 2008年10月17日付け

 今月二十二日にリオ、二十六日に文協ビル大講堂で初のブラジル公演を行う正統派演歌歌手、谷本知美さん(34、大阪出身)。来週、百周年記念演歌「緑の風よ あなたに届け」をひっさげ初来伯する。
 NHK「歌謡コンサート」「BS日本のうた」などに出演し、日本で頭角を現してきている谷本さん。ニッケイ新聞の取材に対して、ブラジル初公演への意気込み、コロニアへのメッセージを寄せた。
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 【質問=本格的に歌を歌うようになったのはいつ?】幼い頃、テレビ番組で「雨の慕情」を歌われている八代亜紀さんを見て、振り付けを真似て歌ったのがきっかけで、演歌を歌うように。それから、老人会や町内会のカラオケ大会に出たり、ちびっこの歌番組に出たりと、子供の頃からずっと演歌を歌ってきました。
 本格的に歌手を目指し始めたのは中学二年生のとき。レッスンに通いながらコンクールに挑戦し続けました。なかなか夢は叶わず、十四歳からチャレンジし続けたコンクールでグランプリを受賞したのは、十年後の二十四歳のとき。時間はかかりましたが、それがきっかけで念願叶い翌年デビューできました。
 【仲良くしている歌手は?】私は坂本冬美さんに憧れ歌手になりました。冬美さんには着物やドレスを頂いたり、たまに食事をご一緒させて頂いたり。後輩をとても可愛がって下さる優しい先輩で、私にとっては大好きなお姉さんという感じです。
 【演歌を上手く歌う秘訣は?】子供の頃から歌ってきましたが、ようやく演歌は心で歌うものなのだ、と。上手、下手ではなく、テクニックよりもハート。ハートのある人は音程がはずれても、リズムに乗れなくても、素晴らしい歌が歌える人だと思います。
 秘訣を一つあげるとしたら・・・〃歌うことを楽しむ〃。
 【ブラジル公演への意気込みは?】決まったときは、正直ブラジルでコンサートできる、皆さんに私の生の歌声を聞いて頂けるなんて夢のような出来事で、凄く興奮し、感激しました。
 皆さんに、笑顔に、そしてより一層元気になって頂けるよう、感動を分かち合えるコンサートにしたいです。
 【最後に、コロニアへ一言】皆さんにお会い出来る事を心より楽しみにしております。ぜひ、生の歌声、日本の心の歌、聞きに来て下さい。お待ちしております。
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 公演では、駅を舞台に男女の契りと女の健気さを歌った持ち歌「なみだ駅」「汐風の駅」「約束の駅」、また「石狩挽歌」「津軽海峡冬景色」「天城越え」など、二十曲以上を披露する。
 【谷本知美】一九九二年NHK・BS勝ち抜き歌謡選手権チャンピオン。九五年関西演歌大賞最優秀賞。九八年デビュー。〇六年「なみだ駅」が日本作詞大賞入選など。
 【公演日程】▼二十二日午後八時=リオ日系協会会館(Rua Cosme Velho,1166)。▼二十六日午後二時=サンパウロ市文協ビル大講堂(Rua Sao Joaquim,381)。
 チケットの予約・問い合わせはニッケイ新聞(電話=11・3208・3977)まで。

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