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東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月24日付け

 サンパウロ州カンピーナス地区の自動車部品業界では、四万人の従業員のうち、一一〇人が解雇され、四七三人が集団休暇。この動きが大量解雇へとつながることを恐れ、集団休暇終了後に何が起きるかと懸念している金属労協会長からは、「政府がいくら危機の影響は少ないと言っても、工業部門は影響を肌で感じている」との発言も。
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 サンパウロ州フランカの病院に入院していた五五五グラム、二二センチの超未熟児が、二・一キロ、四〇センチに成長し、二十二日退院。生後三カ月と六日にして両親と二人の姉が住む、レスチンガの農園内の家に着いたジョアン君。家族が一堂に会した初めての日は喜びの内に過ぎたが、七〇〇グラム以下の超未熟児の生存率は五〇%程度。
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 サントアンドレの人質事件で亡くなったエロアーさんの臓器移植では、二十二日本紙記載分の他、右の腎臓が十五歳の少年に、角膜も二人の人に移植されたという。心臓移植を受けた女性は階段を上ることも出来なかったというが、新しい心臓により、健康回復とともに、健康上の問題のため引き延ばされていた結婚が実現する可能性が現実化。一人の人の命を救ったのみならず、これから生まれる子供にもエロアーさんの命は受け継がれていく。なお、退院したナヤラさんは、警察による扉破壊前に発砲の事実はなかったと証言。
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 十五、十六日に高齢者の転倒防止についてのセミナーを開いたサンパウロ市のUnimedでは、十一月三日と四日午後一~五時に、高齢者の介護をする人向けのセミナー開催。場所はUnimed講堂(Rua Jose Getulio 78/90)、参加申し込みや問い合わせは、011-2146-2675か2146-2663へ。

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