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サンタクルース病院=神経筋ブロックセンター開設=サンパウロ市の民間病院で初めて

ニッケイ新聞 2008年10月24日付け

 サンタクルース病院(横田パウロ理事長、尾崎ミルトン正幸院長)は、サンパウロ市の民間病院としては初めて、神経筋ブロックセンターを同病院内の人間ドック棟に開設した。二十日午後七時半から同棟でイナウグラソンが行われ、病院関係者や医療関係者など約四十人が集まり、門出を祝った。
 今後、筋弛緩剤のBOTOX(A型ボツリヌス毒素)を使用し、斜視や眼瞼痙攣、中枢神経系の障害による不随意運動のジストニアなど、さまざまな治療が可能となる。BOTOXは、七十五カ国以上で主にペイン・クリニックの分野で使用されている。
 新センターで診察治療を受け持つのは、クリスチアーノ・ミラニ神経科医師とクラウジア・マントヴァーニ理学療法師の二人。クラウジア医師によれば、脳梗塞などで不随などが残った場合でも、原因によってはBOTOXを使用して治療も可能という。
 イナウグラソンでは、同センター開設のために力になった、BOTOXを取り扱うALLERGAN社のネルソン・マルケス会長に、同病院からオメナージェンが贈られ、同診療室のテープカット、乾杯が行われた。
 尾崎院長は、この歴史的な瞬間に満足した様子で、「コロニアの人々に同センターの開設をよく知ってもらい、今後ますます力になっていきたい」と述べた。
 同センターの診療時間は平日午前七時から午後六時まで。問い合わせは、電話(11・5080・2004)へ。

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