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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年11月11日付け

 金融危機で社会的弱者のデカセギたちが真っ先に被害を受けている。工場で働いているデカセギなどの派遣社員たちが生産縮小に合わせて解雇され、現在再就職も難しい状況だという。デカセギ向けに商売をしている会社やレストランも経営難に追いやられているようだ。
 日本のある工場はブラジル人労働者の代わりに中国人を入れたと聞いた。中国人は残業代を払う必要がなく賃金が三分の一で済むというのだ。さらにデカセギ向けのある新聞やフリーペーパーは、広告料が入らなくなり今年いっぱいで廃刊する見込みが強いそうだ。
 今後ブラジルに戻ってくる日系人が増えることが予想され、それに伴って就職問題やデカセギ子弟の教育問題など様々生じてくるのは止むをえないだろう。日系団体が一致団結して、問題に対応するための体制を早急に整えなくてはいけない。    (親)

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