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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年11月19日付け

 先週サンパウロ市で開かれた和太鼓集団「鼓童」の公演。ブラジル公演は移民八十周年の年以来だという。
 現在まで訪れた国は四十数カ国。門外漢の記者でも、そのレベルの高さに感動した。後半、屋台上で直径三尺以上の大太鼓を叩く場面は正に圧巻。終了後、立ち上がった来場者が心から拍手を送っていると感じた。
 高揚した雰囲気の中を出口へ向かっていると、「すごいね」という声が聞えた。振り返ると、日系の少年が嬉しそうに話していた。
 百周年を記念して実現した今回の公演。メンバーたちは、地球の反対側でこれだけ多くの子供が太鼓に親しむ国がある事を知っていたろうか。今回見ることができた子は、ほんの一部だろう。
 これから先も、当地の太鼓人気は続くはず。だからこそ、この機会にもっとたくさんの子供たちに見てほしかったな、満足げな少年の顔を見ながら、ふと思った。(ま)

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