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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年12月3日付け

 公立、私立学校はあるが、〃組合立〃は聞いた事がなかった。それがコチア産組とともに歩んできたヴァルジェン・グランデに作られ、今も続いているのは印象的だ。
 先月の新校舎落成式、会場で日系の子弟は見かけたが、もちろん日系以外の生徒、父兄が圧倒的に多い。いわゆる日本的な部分は表に出ることはなく、自然に学校の雰囲気に溶け込んでいるように感じた。
 一例を挙げれば、当日の昼食は父兄たちの一品持ち寄り。それだけのことでも自然に受け入れられるようになるには、年月と、それなりの苦労があったろうと思う。
 当日話を聞いた教師の一人は、今も、公立校教師と二足の草鞋を履いているという。そうした隠れた努力が集まってこそ、自前の校舎という夢が実現した。そこに日系の教育者が携わってきたことを頼もしく思う。 (ま)

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