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日伯友好病院に最新型CT=「精密な診断で的確な治療を」

ニッケイ新聞 2008年12月11日付け

 日伯友好病院(別府オズワルド院長)は、十年ぶり三台目となる高度医療機器のマルチスライスCT装置(コンピューター断層撮影機器。以下CT)を先月終わりに導入、今月から本格的に使用を始めた。
 CTとは放射線を利用して物体の内部画像を映し出す装置で、脳や内臓などの異常診断や解析などに用いられる。
 今回導入された機種は、昨年製品化されたばかりという最新型64列CT、「Aquilion」(東芝製)。画像は断面だけでなく三次元グラフィックスで表示される。
 画像診断責任者の上住清美医師によると、いままでのCTに比べ画像が精密で、時間はかかるがより正確な診断ができるそうだ。撮影時間は十から十五秒と短い。
 すでに、保険利用者を中心に一日五十人以上の患者が新CTを使って検査をしている。久場マリオ事務長は、「より正しく信頼できる診断を治療に生かし、迅速に一人ひとりの病気に対応してゆきたい」と話していた。

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