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日伯友好病院支えて20年=女性ボランティアに感謝の忘年会=患者にも好評のシーツやパジャマ

ニッケイ新聞 2008年12月18日付け

 日伯友好病院(別府オズワルド院長)は九日昼、二十年間同病院に対して奉仕活動を続けているボランティアグループの女性二十三人を招き、慰労忘年会を開いた。パルケ・ノーボ・ムンド区の同病院で和やかな交流の時を持った。
 山下光子さん(77、二世)を代表とする同グループは、同病院が創立した一九八八年に八人の女性が集まって活動を始めた。以来二十年間、同病院に手作りのシーツ、枕カバー、パジャマ、手術用シーツなどを仕立て、寄付し続けている。
 現在グループのメンバーは二十三人。毎週火曜午前七時から午後二時まで働き、今年は合計で約五千点の寄付を行った。それらは、病院関係者や患者に「肌触りも良く長持ちする」と評判だ。
 久場事務長の司会で始まった慰労忘年会には、同グループと病院関係者の約四十人が出席した。
 感謝の辞を述べた菊地義治援協副会長は、「日系社会を開拓時代から支えてきた母の力は絶大。こうして同病院が地域の中心として活用されている背景には、やはり女性である皆さんの力がある。心から感謝すると共に、若く元気な姿でいつまでも続けて欲しい」と述べた。
 グループを代表して田辺スミ子さん(79、大阪)は、「私たちは毎週楽しみにして働いています。皆温かい心を持ち喜んで活動しています」とあいさつした。
 山下忠男援協理事から、山下代表にクリスマスプレゼントと搗きたての紅白餅が手渡された。続いてグループの二人から手作りのふきん百枚が贈られ、別府院長が受け取った。
 山下代表は、「活動は楽しいですよ。みんな張り切って毎週集まってます。世間話するのも楽しみの一つ」と笑顔を見せ、「今後も頑張ります」と話していた。

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