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神戸移住センター再整備=カワサキ社が県連に協力要請

ニッケイ新聞 2008年12月19日付け

 多くの移民が渡伯前の時間を過ごした神戸市の旧神戸移住センター。現在、同センターの建物を「海外日系人会館(仮称)」として改修・整備する事業が進められており、同事業の協力委員会(委員長=西村正日伯協会会長)ではブラジルの日系人に募金への協力を呼びかけている。十八日、カワサキ・ド・ブラジル社の渋谷吉雄社長はじめ同社関係者、尾西貞夫兵庫県人会長がブラジル日本都道府県人会連合会を訪れ、あらためて協力を呼びかけた。
 同工事は神戸での百周年式典が行なわれた四月二十八日に着工を宣言。工事終了は来年五月を予定しており、再整備後の建物は移住ミュージアム機能、在住外国人支援機能、国際芸術交流機能の三機能を持つ施設として生まれかわる。
 改修費用は国土交通省、兵庫県、神戸市によりまかなわれる。今回協力を呼びかけているのは、主に在日ブラジル人や中南米の日系人を対象にした教育設備のための資金で、目標額は二千万円。
 同協力委員会では今年一月、来伯した西村委員長がコロニアに協力を呼びかけたが、まだ目標額には達していないという。
 県連事務所での懇談には、県連から与儀会長と副会長三人が出席。渋谷社長は、一人でも多くの人に関心をもってもらい、賛同してほしいと協力を呼びかけた。与儀会長も、各県人会への要請など連合会として協力する意向を示した。
 寄付金の募集は四月まで。寄付者の氏名は再整備後の建物に記される。県連では、県人会関係者のほか一般からの寄付も受け付けている。個人の場合は一口五十レアル。
 寄付金の払い込み先は県連の口座。銀行名=Banco do Brasil S.A.、支店名=リベルダーデ支店、支店番号=AG.1196-7、口座番号=C/C.27.458-5、口座名=FEDERACAO DAS ASSOCIACOES DE PROVINCIAS DO JAPAO NO BRASIL
 詳細等は県連(11・3277・8569)まで。

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