ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル日系協会=百周年打ち上げ忘年会=空軍基地で軍歌を合唱

ブラジル日系協会=百周年打ち上げ忘年会=空軍基地で軍歌を合唱

ニッケイ新聞 2008年12月27日付け

 在郷軍人が中心になって作られたブラジル日系協会(京野吉男会長)は百周年の打ち上げを兼ねた忘年会を十八日夜、サンパウロ市北部のカンポ・デ・マルチ空軍基地で行った。当日は、空軍からは現役の柴田アゴスチーニョ少将が駆けつけ、出身地のレジストロからも友人ら十人が馳せ参じた。
 京野会長(予備陸軍大佐)はあいさつで、ブラジル社会から広く賞賛され、成功した百周年を振り返り、「さらに日本文化を継承する責任が、一人一人にあることを自覚しなくてはならない」と呼びかけた。「義理、誠実さなど、ある部分は、今の日本にはないかもしれないが、日系人はそれを残さなくてはならない。日本人の顔をしていることを誇りに思いましょう」。
 在聖総領事館から清水俊昭警備担当領事が出席し、乾杯の音頭をとった。晩餐の間、故和田豊さんの社交ダンスの生徒ら四人がワルツやタンゴを、鳥取笠踊りグループも日本舞踊などを披露し、場を盛り上げた。
 ウイリアム・ウー連邦下議も駆けつけ、先日首都の連邦議会内に設置した百周年記念の巨大折り紙パネルが無事に開所式を行った報告をし、協力を感謝した。
 さらにバンデイランテス射的協会の山本恒夫会長のリードで、空軍への顕彰として日語歌詞の「愛国ブラジル」を在郷軍人たちで合唱した。参加者約百五十人は十一時頃まで楽しく歓談した。
 なお、同基地では〇七年十月二十六日には斎藤準一空軍総司令官の名を冠した大広間をイナウグラソンしたばかり。

image_print