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■ひとマチ点描■斉藤総司令官の妹たち

ニッケイ新聞 2009年1月6日付け

 「戦争中に兄から平仮名カタカナを教わったんです。兄は十二の巻まで終えています。空軍に入ってからは読む方はまあまあになりましたけど、昔は日本語の新聞を読んでましたよ」。斉藤準一空軍総司令官の妹、日野ルーシーさん(63、二世、写真左)=サンパウロ市プラッサ・ダ・アルボレ在住=は懐かしそうに思い出す。
 総司令官は6人兄弟の2番目で長男。4番目が次女のルーシーさん、末っ子が高橋エルザさん(58、二世、写真右)だ。3人目、次男だけが亡くなった。「兄は『先生のいうことを聞いていれば理解できる』と家ではまったく勉強をしませんでした」と秀才ぶりを証言する。
 「日本人の植民地にいましたから、お正月は日本式。みんなで集まって君が代を歌っていました」。斉藤総司令官と同じくルーシーさんもポンペイア生まれで、すぐにツッパンに引越しした。両親は家で日本語ばかりで会話をしていた。
 「兄は小さい頃から曲がったことが嫌い」。空港危機の真っ只中、火中の栗を拾う状況で07年2月、総司令官に就任した。「かえってよかったですよ。実力が発揮できたから」。兄も兄だけに、妹もなかなか肝が据わっている。(深)

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