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ニッケイ新聞 2009年1月9日付け

 百周年前からめっきり影の薄くなった一世団体だが、今年六月に発足した「ブラジル龍馬会」(谷広海会長)はすでに植樹活動を行い、「今年から活動を活発化させたい」と話している。三月末の評議員選挙から始まる文協選挙に対しては、佐幕派、倒幕派?
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 日本の外務省がこのほど、ブラジル分野での任期付職員の臨時募集を始めた。勤務先は日本の外務本省、定員は一人で、日本国籍保有者(二重国籍不可)、大卒程度の人が対象で、期間は二月から約二年十カ月間。サイトの募集要項によれば、「日本語及びポルトガル語での外交文書作成や交渉等の高度の事務処理能力を有する者。英語での高度な事務処理能力を有していればより望ましい」と、ハードルはとても高そう。応募締め切りは二十一日(必着)。百周年が終わってもまだブラジルは忘れられていない!?
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 初煎会を二十一日に開く煎茶道静風流ブラジル灯楽会。昨年、創立二十年目にして初めて非日系人の師範が誕生、また近年日系人ではない生徒も増えてきたとか。それに伴って今年は、初めてポ語で教材を作る。「お茶を通して日本語を学んでもらえれば」と考えてきた同会が、「それだと今後続いていかない」と話し合った結果だ。言葉の敷居を低くして、本物を知っている一世らが直接伝える意義は、大いにあるだろう。

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