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デカセギ雇用危機=失業した親の就職を=ブラジル人学校が支援

ニッケイ新聞 2009年1月13日付け

 【静岡新聞】ブラジル人労働者の深刻な就職難を受け、浜松市や愛知県などで五校を展開するブラジル人学校「エスコーラ・アレグリーア・ジ・サベール(EAS)」が新年から、失業した親の就職支援を始めた。履歴書作成の補助や日本語指導を無償で行い、親の生活の〃立て直し〃を目指す。
 十二月で学年末を迎えたブラジル人学校では、親が授業料を払えずに年明けから〃自宅待機〃する子どもが続出。学校側も「教育が途切れ、学習の遅れも出てしまう」と苦肉の策に乗り出した。
 三歳から十八歳までのブラジル人の子ども約四百人が通っていたEAS浜松校(浜松市東区天王町)では十一月から生徒数が激減し、十二月の学期修了時に一気に百人以上がやめた。日本の公立小中学校への編入希望者は数名で、自宅で過ごす子どもが多いという。
 「派遣切り」など雇用問題が深刻化する中で、同校をはじめ多くの学校が授業料の分割や減免措置を取っている。しかし授業料が運営資金となるため、学校経営そのものにも影響を及ぼしているのが現状だ。
 就職支援では五校の通訳スタッフらが相談に乗り、求人情報を提供。履歴書作成や面接での手助けのほか、日本語教材を提供し、希望する親には授業も行う。
 現段階では食品関連の工場などと連絡を取っていて、昨年発足した支援組織「ブラジルふれあい会」(本部・浜松市)とも情報交換を進めるという。同校代表取締役の倉橋徒夢さん(29)は「外国人の雇用に関心のある会社や、人手を必要としている人はぜひ連絡がほしい」と呼び掛けている。
 問い合わせはEAS浜松校(電話〈静岡県〉=053・423・3895)へ。

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