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MOA財団が大学開校へ=ブラジルは世界3大拠点の一つ

ニッケイ新聞 2009年1月13日付け

 モキチ・オカダ財団(ロジェリオ・レチマネッキ会長)は、日系宗教としては初の大学(ファクルダーデ・メシアニカ)をサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の本部隣接地に設立する準備の一環として、昨年十月にブラジル教育省(MEC)から認可を受けるなど開校に向けて拍車をかけている。
 今のところ大学では神学を教える方針。その体系を整え、社会の要求に応えられるような形にする。また同財団は六年ほど前から、リオ州リオ市にも小学校を運営してきた実績もある。
 ブラジル世界救世教(林秀有本部長)では教団が宗教活動を、同財団は教育・文化・社会福祉・農業などを担当し、自然農法の農産物の販売や汚水処理などの環境改善サービスをする系列企業のコーリン社が三本柱となっている。
 昨年末のサンタカタリーナ州水害にもいち早く支援物資を送るなど教団全体で社会福祉に力を入れている。二十年以上も歳末助け合い運動を続けており、現在は全伯三百団体に対して計三十万ドルを支援しているという。
 同救世教の渉外委員会、在伯四十一年になる大野正人さん(まさひと、61、香川県)は「青年部の活動に力を入れている」と教育の重要性を強調する。
 ブラジルでの布教開始は一九五五年で、六五年にはブラジル本部に昇格。日本以外に聖地があるのは、ブラジルとタイ国。
 当地信者の「九九%以上はブラジル人」と大野さん。会議もすべてポ語で、「陶芸や華道は日本より活発なぐらい。元々が人類救済を理念としていますから」と笑う。ブラジル内の信徒数は約四十五万人だが、定期的に通っている人数は二百五十万人を超えるという。
 いずのめ教団の渡辺哲男理事長が赴任していたリオだけで十万人もの信者がおり、有名TV俳優や警察官、政府高官など幅広い階層にネットワークがあるという。
 現在ブラジル本部は南米・欧米・アフリカを束ねる役割を果たしている。日本から宣教師が直接赴くのではなく、移民大国ブラジルでそれぞれの国の子孫などを教育して、宣教師として各国へ派遣する独特の方法を採用している。
 例えば、ドイツ系子孫を同国に派遣する前に、同国系集団地サンタカタリーナ州ジョインビレで生活習慣や言葉に慣れさせるなどの工夫もしているという。
 毎月聖地で開催される月次祭(つきなみ)では約一万五千人が、死者の日(十一月二日)には約五万人が南米を中心に欧米やアフリカなどからも参集するという。

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