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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年1月14日付け

 今年も総会シーズンが始まった。これから三カ月間ほど、県人会をはじめ、地方文協や連合会などが毎週のように総会を行う。どこの団体も、昨年の活動報告は充実したものになるに違いない▼ただし、新年の事業計画に関しては、いつもの定例行事だけではさびしい。今年は百一年目であり、次の百年間をどうするかを考える重要な機会でもあるはずだ。ぜひとも何か新機軸を打ち出して欲しい▼百周年行事の実施を通して世代交代を進め、今年は新世代が満を持して就任するような団体は少ない。昨年の多忙な行事は一世が中心となった役員が、ない財布の中身をはたいてこなすのが精一杯で、世代交代を考えるどころではなかったのではないか▼すでに二世中心になっており、予想以上によくやってくれたところもあるだろう。逆に、一世会員の満足行くような百周年ができなかったところもあるかもしれない▼百周年後をどうやっていくかを考えることは、百周年の祝典を考えるよりも難しい。どう若者を日系団体活動に引き込み、育て、世代交代するか。今こそ真剣に考えるべきだ。もちろん、「一世の親睦団体」と割り切って一世とともに消えればいい、という考え方もあるだろう▼だが、百周年のブラジル社会の盛り上がり具合を振り返ったとき、日本文化や日系らしさを残しているからこそ、あれだけ祝われたという事実が思い起こされる▼アセアス日系がスザノ日伯学園を始めて会員を増し、ロンドリーナのグルッポ・サンセイがマツリダンスで若者を集めている。成功談を聞く機会を作るだけでも興味深い。百一年目ならではの取り組みを期待したい。 (深)

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