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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年1月22日付け

 昨年の百周年では、「連携」の言葉が多く聞かれた。ただ、その関係が今後も続くのか、それとも祭りの後―となってしまうのか、それが心配の種になっていることも事実▼二十二団体を傘下に置く聖南西連合の新会長に山村敏明氏が就任した。山村氏は、レジストロを中心にしたリベイラ連合(傘下十一団体)の現会長であり、実質、両連合を束ねることになる。百周年では、聖南西・リベイラ合同百周年委員会の委員長として、事業を成功に導いた牽引役としての豪腕が認められてもいる▼総会のあいさつで山村氏は、「聖南西とリベイラは地理的にも歴史的にも関係が深い」と強調、両地域の関係強化を図る考えを示した。一九一〇、二〇年代にリベイラ地域には、多くの日本人が入植した。その後、新しい土地を求め、聖南西に居を決めた移民らの当初の目的地は、サンパウロだった▼そのサンパウロには連合会がない。ノロエステ連合、パラナ日伯連合などの求心力をみれば、サンパウロは各文協が独自の事業をし、力が分散しているともいえる。かつての移民の動きのように、サンパウロに聖南西・リベイラの思いと熱が伝わればいい▼〇九年は、「連携」が「連鎖」になる年と見たい。聖南西・リベイラ両連合が起爆剤になるかー。もちろん、それを受けるのは、文協フォーラムを開催するブラジル日本文化福祉協会だろう。すでにコロニアの耳目を集め始めている会長選挙で決まる百一年目の文協の舵取り役は、この胎動を正しく深く認識すべきだ。  (剛) 

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